だがオレがそう叫ぶと同時、ふたりの顔に陰が宿った。
「呼べるものなら私だって呼びたいよ。けどムリなの。だって死國が出来てすぐ死んじゃったから」
「……ッ」
「バイクで事故って即死。だから双子の私が"代理"で総長やってるの」
乃愛がそう言うと、茜は苛立って背を向けた。
「オレはそんな話聞いてへんぞ!族と一切縁切ったと思っとった!なんで乃愛が……」
「切れるわけないじゃん、チームは慧斗の形見だよ?私が守るしかないじゃん!」
「アホか!そのせいで慧斗死んだんやで!?」
乃愛の瞳が鋭利に尖る。
「でも慧斗が残したもの誰かが守んなきゃダメでしょ?そうじゃなきゃ慧斗が可哀想過ぎる。族になったのも親と学校が悪いからよ!まだ16だったのに、死んじゃったんだよ!?」
「可哀想は可哀想やけど、死んだんは自業自得っちゅうもんや」
茜がさらっと言うと、真っ赤な瞳で乃愛は睨んだ。
「…………だから廣高って嫌なのよ。そんな冷たいこと平気で言うとかサイテー」

