だが茜も黙ってはいなかった。
「お前こそ裏でコソコソいったい何やっとんねん!?まさか千歳拉致ったンちゃうやろな!?シャレにならんで!?」
「廣高に関係ない!言われたことだけやってりゃいいの!」
「何やとお前その口───‼」
「なのにぜんぜっん使えないんだら‼」
「ふざけんのも大概にせェよ!」
「ちょっと待て‼この女誰だ!?ちゃんと説明しろ‼」
オレを無視して痴話喧嘩でも始めそうなふたりを割って止める。茜はチッと舌打ち。
「コイツは…………妹や。名前は乃愛」
…………妹!?
そう言われると学校の廊下で何度か見かけた顔だ。既視感の正体が分かった。
正体は分かったが、全く事情が飲み込めない。
「……じゃテメェに"千歳を落とせ"って指示したのって"妹"かよ!?」
「ああ、そうや。しかも関西じゃ有名な"死國連合"って呼ばれる族と通じとる」
「ッ」
茜の説明を受けて、乃愛の瞳が鋭く尖った。
「なにベラベラ喋ってんの!?」

