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「ここか」
茜に案内されたのは、自宅から近くにある二階建てのアパート。
やや年季を感じるが、鉄筋建てで、オレの住んでるところよりはずっと綺麗だ。
「そこの隅っこの部屋見てみ」
そう言って茜が指差したのは一階の角部屋。黒のカーテンから灯りが漏れている。
「"死國連合"が使ってる巣か?」
「………………まあそう思ってくれてええ。出入りしてるのはメンバーや」
しぶしぶ頷いた茜。
「でももういっぺん言うけどオレはアイツらと関わりないし、関わりたくもない。せやから部屋入ったこともない。オレが教えられるのはここまでや」
そう続けると、オレに背中を向けて歩き出したらから慌ててその腕を掴む。
「オイ誰が帰っていいって言ったよ!?お前がチャイム押せよ!」

