「……オレはホンマにお前がウチに来るまで千歳が誰かに拐われたなんて知らんかった。ホンマ言うなら今でも信じられんくらいや。オレは千歳の拉致なんか知らん。これは神に誓って言うわ」
「ッ」
「……けど、心当たりなら………………おる」
茜の目線が床に落ちる。
倒れそうなほど顔が青いのは、単に首を締めていたせいだけではないらしい。
「……そもそも……オレに千歳に近づけって言い出したんも"ソイツ"や。千歳を落として、ついでにお前のことも聞き出せって……」
「テメェやっぱり……」
「あ、でも話してるうち、本気で千歳に惹かれたのもホンマやで?だからこうして……」
「調子いいことぬかすなッ‼で!?誰だソイツは!」
「それは………………それはオレの口からはよう言えん。でもソイツがアジトとして借りてる部屋があってな、こっから近い。場所教えたるわ、千歳そこにおるかもしれん」

