「…………"シコク"…………やとッ!?」
茜のまぶたが痙攣した。
「やっぱ知ってンだろッ‼さっさと千歳の居場所白状しろッ‼」
襟首を揺さぶると、茜は苦しそうに足をバタつかせて青くなった。
「ちょ、やめェや‼……その、シ、"シコク"って何のことや!?」
「"死國連合"とかいう関西の族だ‼知らねェとは言わせねーからな‼」
鋭く迫ると茜は息を飲んだ。
「……………………知っとる。けどそれがなんで千歳を狙うんや?」
「どこまで惚けてンだよテメェ‼」
「待てて‼つまりお前は、千歳を拐ったんは死國のメンバーで、しかもオレがその仲間やって言いたいンか!?ちゃうわ‼オレはちゃうッ‼」
「"オレはちゃう"!?それどういう意味だ!?知ってること全部話せ‼」

