そしてたっぷり時間をかけて、画面に穴が開きそうなほど画像を見つめた後こう呟いた。
「……………………家ン中入るんは見てへんけど、家のすぐ近くまでは送ったわ………………それよりコレ、ホンマか?合成とかとちゃう?」
「さっきと話が違うじゃねーか!?ンナ都合のいい話あるかッ!」
「ホンマや‼だいたい何の理由でオレが千歳にこんなマネせなあかんのや!?そんでどこに監禁するっちゅうん!?理由があら……」
ここでハッとしたように茜の言葉が途切れた。まるで何かを思い出したように。
「……"理由"?理由がなんだ?」
「………………いや」
目を反らす茜。"何か"を隠していると確信した。
「お前ホントはなんか知ってんだろォ!?」
「……………………知らんッ」
「下手な嘘つくな!千歳の命がかかってンだぞ!いい加減なこと言うんじゃねェ!」
「命……って……何を大げさな……」
「今千歳がどこにいるか知ってンだろ!?死國のヤツらと繋がってンだろ!?」

