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翌日、土曜日────
起きたときから竜憧くんとの約束(一方的な)が頭から離れない。
いや正確には夕べ、寝る前から。…………いや夕方からかな。
つまり、とにかく、頭から離れない。
今日ずっと私を待ってる……って言ってた。本気かな?私よりも暴走族が大切なくせに!?
だいたい何を話そうっていうんだろう……?
暴走族やめる気がないくせに。
その言い訳?
そうだ、私、やっぱり許せない。
暴走族やめてくれないことが、ぶっちゃっけショックだった。
私を好きなんて言っても、つまりその程度で。
だから今さら何を言われても素直になれない。
もしかして、からかってるんじゃないかとさえ思う。

