「待ってよ」
「ついてこないでってば!」
昇降口を出ても彼は追いかけてくる。
「じゃあ明日会って話そうよ!?」
「……は!?」
「明日3時に駅で待ってる!」
「……ッ」
「待ってるから来てよ!?」
「行かないよ!」
「それでも待ってるから!ずっと待ってるから!」
「ッ」
背後の声を振りきるように、私は足を早めた。周囲の視線が飛んでくる。
「行かないって!もうついてこないで!」
私はさらに早足に。
明日……3時……駅……ッ!?
行かないとは言ったものの、言葉が頭のなかでぐるぐるまわる。
校門を出たところで、前を歩いていたひとりの女子にぶつかりかけた。慌てて歩いたから足が縺れたのだ。
「……あ、ごめんっ!?」

