唇を尖らせ、いじける竜憧くん。その愛くるしさ、チワワ百ぴき分くらい。
「……!キ……キスなんかしてないしッ!?」
「しようとした」
「してないッ!」
「したァァ!オレ見てたもんッ‼」
「……!?み、み、見ないでよね!?なんなの昨日からッ……!?」
「千歳って気が強いくせにガード甘い‼」
「関係ないじゃん!?彼氏でもないのに怒んないでよ‼」
「……………………そ、そーだけど………!でも嫌なもんは嫌なんだよ!」
真っ赤な顔の竜憧くん、潤んだ瞳が揺れている。
「……子供みたい」
「あんなやつが好きなの?」
「なんでそういう言い方するの?そんなに悪い人じゃないと思うけど?少なくとも先輩はぼう……」
"暴走族なんかやってないし。"
そう言いかけだけど、さすがに言葉を飲んだ。

