やめてよその必殺キュン顔は!
もしかして二重人格なの!?
本気でそれを疑いたくなるほど、急に可愛い。それになんか空気がキラキラしてない?
竜憧くんの周りだけ、ラメ入りの甘いパウダーでもぶちまけたみたいにキラキラ眩しいんだけど。
いつもこれなら茜先輩に劣らない、王子様キャラだ。
「顔真っ赤だよ?そんなに…………怒ってん……の?」
「(はぁ!?)」
こっちは困ってるだけなのに、私が怒って黙りこんでると思ったのか、おそるおそる顔を覗きこむ竜憧くん。
確かにさっきから顔は熱いよ。
でもなぜ私が真っ赤なのか、本人はぜんぜん分かってない。
全部竜憧くんのせいじゃん、いつも私をドキドキさせることばっか言ってくるのに!…………天然!?
じっと見つめられて、つい目を反らしてしまった。
「千歳…………口利いてくれなくてもいいから…………せめて傍にいさせて。オレのことは空気だって思ってくれていいから」
「……ッ」
「オレを嫌いでもいい。千歳を守らせて」
また…………一瞬で熱が駆け巡る。
違う、そうじゃない、私は竜憧君が嫌いなわけじゃない。口を利きたくないわけでもない。
「…………ばかだよ竜憧くんて」

