「………………!」
竜憧くんがあまりに一生懸命で、ひたむきだから、息を飲まずにいられなかった。呼吸の仕方さえ忘れた。
私はこれまで、こんなに真っ直ぐな瞳を見たことがない。
こんな言葉を言ってもらったこともない。
自分の心臓の音が聞こえる…………。
「…………"大事なこと黙ってた"って、どういう意味?」
でも、竜憧くんの話を聞いた茜先輩が空気を裂く。
先輩は竜憧くんに何か秘密があるってことを、本気で疑ってる。あまり二人は一緒にいない方がいいのかもしれない。
「じ、じゅ、授業始まるから教室帰る!」
「ならオレもいく」
「千歳待って」
歩き出した私を先輩がとめた。
「放課後むかえに行くわ、一緒帰ろ?」
……え!?
「誰が帰るか!勝手に決めんな!」
「お前に言うてないわッ!そっちこそ付きまとうなや!?いい迷惑や‼」

