じっと見つめられていると、魔法にかかりそう。宝石みたいに綺麗な瞳から目を反らせない。
茜先輩ってとても不思議だ。こうされていると動けなくなる。…………なんで?
「………………」
やがて、そっと先輩の顔が近づいてきた。迫る唇。
キス…………!?
お互いの唇が触れるまで、あと10センチってところで、我に返った。
慌てて顔を背ける。
あ……っぶな!
「千歳ってホンマ可愛いなぁ」
「…………あんまりからかわないでくださいよッ‼」
「あ、敬語」
「……え!?」
「ほなつき合おか?」
「…………いや、いやいやいやいや今のはナシ‼ナシナシナシ‼」
「なんでそんなに嫌がるん?オレそろそろ傷つくて‼いまええ感じやったのに‼…………そうや、なんならはじめは彼氏のフリでもええよ?そうやってそばにいたらアイツ諦めるやろ?」
「っ」
「それとも千歳も好きなん?」

