*side 竜憧 柊*





その同時刻─────

コーヒーショップの外から、そっと千歳たち3人の様子を伺った。

小海が千歳の隣にいるのはムカムカするが、ふたりっきりじゃないだけまだマシか…………。

少し前、小海に"千歳は渡さない"って言われたことは、いまだに頭でエコーがかかって響いてる。

アイツは知ってたんだな、千歳のばあちゃんのこと。
小学校からの腐れ縁て言ってたもんな。

だから不良のオレにはムリだって、余裕で勝ち誇ってたんだ。

…………くっそ。