「は?お前、人が彼女出来なくていいねとか喧嘩うってんのかよ。」 そう言われたから、 「違うし!!この卑屈男が!」 「んじゃ、なんだよ。」 何…… 何って……。 「……早くお互い好きな子出来るといいよね。」 うん。 そう言う事だ。 そう笑って伝え、 来た道を帰り方向へ向かえば、 「繭、歩いて帰ろー。消化しよー、な?」 一駅がそんなに遠い訳じゃない。 歩いて帰るには、そりゃめんどくさいけど…… 「まぁ、食べたし、私、スニーカーだしね(笑)」 そう言って2人で花火の音を背に 歩き出した。