なんで今更こんな事?ー幼なじみと始まるグレーな関係ー

「あー。疲れた。疲れた、疲れたー!!」


長い事待って乗れたバスも人はいっぱい。
花火大会の会場付近に止まったバス停も、いや、会場までに伸びてる道も人で溢れ返ってた。


「同じく。早く買って帰るか。」



そう言って2人で近くにある露店に目を向けて歩いていれば、

うん。
やっぱり楽しい。


「やっぱ、お祭りはいいねー!」

「人多すぎだけどな。」



「ま、ねー、地元に比べたらやっぱ人多いよねー。でもあ、見て!!かき氷!めちゃレインボー!!」

そう言って駆けだした私に、


グイっ。
とTシャツが引っ張られ、後ろに少し体重がかかる。


ん?


「走んな。俺浴衣じゃんか。」


そう言って後ろを向けば
私のTシャツの端を引っ張る康平。




「あはは!」

思わず面白くて笑が漏れる。