TUG of WAR ~恋のつな引き~

「それ合鍵。いつでも出入りできるように。」

「えっいいの!?」



まさか合鍵が貰えるとは考えもしなかった。

嬉しすぎて両手で鍵を握りしめる。



「ありがとね、和斗。」



笑顔でお礼を言うと、またもや先生は軽い口付けをする。



「ちょっと、しすぎ。」

「だめ?」

「だめじゃ…ないけど……。」



だって朝からこんないちゃいちゃすると思わなかったもん。



「…って折角準備終わったのにもう出ないと間に合わないよ。」



出るはずの7時40分を2分近く過ぎている。



「あっまずいまずい出なきゃ。」



慌てて玄関に走る先生と共に私も玄関に向かう。



「じゃ、行ってきます。」

「うん。いってらっしゃい。」



私は先生の自宅から先生を見送った。

不自然に感じることなく。


きっとこの先もずっとここから先生のことを見送るだろう─────



【Fin.】