TUG of WAR ~恋のつな引き~

諦めて自宅に帰ろうかと思ったその時、ドアをノックする音が聞こえた。

外を見ると、なんと優佳がいた。

ドアを開けるなり、優佳が口を開く。



「ごめん、ケータイ教室に忘れてて電話気付かなかった。」


「良かった……。」



ケータイが見つかって良かった、
というのと優佳が俺のところに来てくれて良かった、
という二重の安心で、俺は脱力した。

そんな俺の様子を見て、優佳は助手席に座りながら口を開く。



「……あ、先生もしかして私が機嫌悪くして逃げたと思った?」

「それで悪いかよ。」



俺はわざとふてぶてしく答える。

だってあんな情けないことをして、それも2度目なわけだし。

図星なのは分かってるだろう。



「……でも私、嬉しかったよ。
女として見てくれているんだなって。拒否したのは悪かったけど。」



優佳は照れながら俯いて言った。

俺はそんな優佳の頬に軽くキスをしてしまった。