TUG of WAR ~恋のつな引き~

そのあと瀬名先生と水野先生二人で話している様子だったから、
失礼しましたと一言言って保健室を出た。



「あれ、舞。」



保健室の前で舞が待っていてくれた。



「どうだった。」

「男友達と呑みすぎたんだって。安心した。」

「そっか。」

「ありがとね、舞。」



もし舞が私の背中を押してくれなかったら、
私はまだもやもやしていた。



舞は少しためらった様子を見せてから口を開いた。



「実はさ、私自身今日の優佳みたいな状況だったときあったの。」

「どういうこと?」



舞が自分のことを話すなんて滅多にないので、驚いている。



「私の今の彼氏、高校受験で通ってた塾の先生なんだ。
……とは言っても今もまだ大学生だけど。
その先生に、絶対に叶わない恋なんてないって言われて、それで先生に告白したら叶ったの。だから、優佳にも諦めてほしくいないと思って。」



そんな過去があったんだ……。