TUG of WAR ~恋のつな引き~

……先生の部屋、どんな感じなんだろう。

やっぱり白と黒で統一された家具とか置いているのかな。

先生の部屋に対するあらゆる妄想を繰り広げていたら、
いつの間に先生が戻ってきていた。



「ごめん、お待たせ。
屋内だけどここ寒かったよな。」



うわー今彼女になった気分!

寒さなんて吹っ飛んでしまった。

その後再び車に乗り、家の近くまで送ってもらった。



「送ってもらって本当にありがとうございます。」

「別にお礼なんていいよ、
俺が好きで送っただけだから。」



好きで送っただなんて先生の口から聞けるとは。


本当に今日は嬉しいことがたくさんありすぎて、
先生も私と同じような気持ちなのかなと期待してしまう。

ましてや彼女いないっぽいし!!



「じゃ、家まで気を付けて帰りな。」

「はい。先生さよーなら!」



とびっきりの笑顔を見せ、私は家に帰った。