TUG of WAR ~恋のつな引き~

何となく想像できる。

やけに知識だけは大人ぶってる男子たちの中に一人はいる無垢な子。



「そういうお前はいつまで信じてた?」

「私小5まで信じてましたね。
妹が4つ下なんですけど、妹のところにプレゼント置いてるところ私見ちゃって。」

「現場見るのも嫌だなー。」



私も知った時ショックだったなあ、とあの頃の自分を思い返す。



「でも親としてはばれないように必死なんでしょうね。」

「かもな。俺の同級生も結婚して子どもいるやつらいるけど、苦労してるんだろうなあ。」

「先生は結婚する予定とかあるんですか?」



不自然かなと思いつつ、このタイミングで迫ってみた。



「そりゃあできればしたいけどな。遅かれ早かれ。」



あれ、素直に答えてくれるだなんて意外。



「結婚考えている相手とかいるんですか?」



少し立ち入った話をしてみるけれど、
先生は別に嫌そうな顔はしない。



「うーん……まあ好きな女性はいるけど、
付き合ってみないと結婚するまでの相手かどうか分からないし。」