車内を見渡す限り、女のいる気配は感じられない。
それでも彼女がいるのかなと気になりながら、
サイドミラー越しに先生の顔を見る。
今日は12月22日で、あと2日でクリスマスイヴだ。
もしいるとしたら何かクリスマスプレゼントを買っているのかなとか、イヴはどう過ごすのかなと考えてしまう。
私がクリスマスのことを考えているのをまるで察しているかの様に、
先生が急に話しかけてきた。
「ここのイルミネーションきれいだよな。
11月くらいからついてるけど。」
窓から外の方を見ると、街路樹にイルミネーションが施してあった。
高校の近くで一番きれいなイルミネーションがあるとこだったっけ、ここ。
先生と一緒にイルミネーションを見れるなんて思いがけない出来事だ。
「本当ですね。あ、あそこにサンタいる!」
木の部分にはしごとはしごをよじ登るサンタの飾り物がある。
「え、サンタ?」
「あっオーナメントですよ。」
「なんだよ、本物いるかと思った。」
ははっ、と先生に向かって思わず笑ってしまった。
先生てっきり現実主義者かと思ったのに、
意外と可愛いところもあるんだな。
「先生っていつまでサンタさん信じてましたか。」
「俺なー実は中2まで信じてた。」
先生がはにかみながら答えた。
「えー純粋だったんですね。」
「それも友達がばらしたから余計にショックでさ。」
それでも彼女がいるのかなと気になりながら、
サイドミラー越しに先生の顔を見る。
今日は12月22日で、あと2日でクリスマスイヴだ。
もしいるとしたら何かクリスマスプレゼントを買っているのかなとか、イヴはどう過ごすのかなと考えてしまう。
私がクリスマスのことを考えているのをまるで察しているかの様に、
先生が急に話しかけてきた。
「ここのイルミネーションきれいだよな。
11月くらいからついてるけど。」
窓から外の方を見ると、街路樹にイルミネーションが施してあった。
高校の近くで一番きれいなイルミネーションがあるとこだったっけ、ここ。
先生と一緒にイルミネーションを見れるなんて思いがけない出来事だ。
「本当ですね。あ、あそこにサンタいる!」
木の部分にはしごとはしごをよじ登るサンタの飾り物がある。
「え、サンタ?」
「あっオーナメントですよ。」
「なんだよ、本物いるかと思った。」
ははっ、と先生に向かって思わず笑ってしまった。
先生てっきり現実主義者かと思ったのに、
意外と可愛いところもあるんだな。
「先生っていつまでサンタさん信じてましたか。」
「俺なー実は中2まで信じてた。」
先生がはにかみながら答えた。
「えー純粋だったんですね。」
「それも友達がばらしたから余計にショックでさ。」


