「は?お前に関係ねぇだろどっか行け」 私の手を掴んでた男が舌打ちをして相手を睨んだ。 「聞こえなかったか?その手を離せって言ってんだよ」 俯いてた顔を上げて、彼を見た。 「ーっ」 心臓がうるさく騒ぎだす。 酔っ払い集団が彼に殴りかかろうとした。 「え、暴力はーー…!」 駄目だよって言いそうになった瞬間、私の手を掴んでた男の手が離れていた。 「ちょ、え、」 いつの間にか彼に手を引かれ酔っ払い集団から逃げるように走っていた。