今のは、素…? ぼーっと江口くんを見つめていたら、視線を感じたようでいつもの真顔に戻ってしまった。 「見んな、気持ち悪りぃ」 「なっ、気持ち悪いって失礼な!」 「はいはい、じゃあ俺帰るから」 立ち上がった江口くんは横目で私を見た後歩きだした。 「…ほんとになんなの、あいつ」