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日も暮れ、解散することになった。
みんなが満足気に帰って行く。
私はというと、本当に疲れてベンチに腰掛けていた。
「ばあちゃんみてーだな」
なんて嫌味を言いながら江口くんが隣に座る。
「…失礼な男」
…てかなんでまだいるの?
さっさと帰ればいいのに、変なのーー…
「…帰らないの?」
「ちょっと涼んでんだよ」
そこで会話終了。
なんとなく、気まずくなった。
「お前って相変わらず下手くそだな」
下手くそって…笑顔、だよね
「誰かさんみたいに爽やかスマイルなんてできませんので」
私も嫌味っぽく言ってみた
のに、
「ははっ、爽やかスマイルってなんだよ」
「っ、」
見たことない江口くんの笑った顔に、ドキッとした。

