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「柿原さん、みんなの分のジュース買って来てね」




みんながボウリングで楽しんでる間、私はリーダー格の子にそう言われた。




「え、」



「ジュースは適当でいいから、なるべく早くね」




彼女はそれだけ言ってみんなの輪に戻った行った。





…なるほど、パシリっすね






「はぁ、」




思わず溜め息がでる。





受付の近くにある自動販売機へ行く。





「…私の奢りかよ」





なんて愚痴をこぼしながら適当にボタンを押す。





15人分の缶ジュースを抱え、戻ろうとしたらジュースがころころ転がった。




「もうーっ!最悪…」




苛立ちながらも缶ジュースを搔き集める。





「だから断れば良かったのに、お前ってほんと学習能力ねーな」