それから一年が過ぎた。


































あの風吹兄弟はギスギスした関係のまま。


























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楓は順調に高2になった。成績もオール5を保ち、「あのこと」が無ければパーフェクトヒューマンと謳われるはずだった。
柊は無事に偏差値70の高校へ受かり、楓と同じような成績で1年を終えようとしていた。




















































お互い気になって使用がない。



































前のように話したいのに、楓は楓で手を伸ばせないし、柊も柊で手を差し出せられない。
それに、柊も高1になって、兄に頼らなくても自立していけるようになりつつあった。