帰る準備をして席を立つ。
「花たちってケンカしないよね」
「うん、したことないかな」
「でもほら、言うじゃん。
3ヶ月周期が危ないってさ。
気をつけないと倦怠期くるよー?」
それ、普通言わないでしょ!
ま、これが香琳なんだけど。
「倦怠期かぁ。
来ないと思うけど。
だって、ね?」
香琳を見れば、ニヤニヤした顔で私を見ている。
「そうだよね!
あんたたちじゃこないよね!」
なんて笑い出す始末。
それはきっと、私の彼氏のことを言っている。
「見てて飽きないもん。
おもしろいよね」
「人の彼氏を笑い者にしないでくれる?」