どれだけ花が強くて完璧で、俺より男前に見えたとしても。
実際は俺よりも華奢で、儚く美しい女の子なんだって。
そう思ってしまった。
頷いた花はまだ恥ずかしいのか、立ち上がっても俺を見てくれない。
だから思わずもう一度。
――ちゅっ。
「なっ!」
「へへっ……」
軽くキスしてしまった。
こんなにかわいい花を俺は知らなかった。
最初はすごい勇気がいったけど、頑張って良かった。
立場が逆転してるいま、少し楽しかったりする。
ただただ花がかわいすぎて、もっと見たいって欲だけで俺は突き動かされる。
花にいじわるって言われたけど、今後もいじわるになりそう。
かわいい花をもっと見たいから、ヘタレなんてやってられない。
やっぱり俺の中心はいつでも花なんだ。