目が合うと理央がニコッといつものかわいい笑顔を向ける。



「花、好きだよ」


「やだ、ずるい。
何で急に……いつもはもっとオドオドしてるのに……」


「花がね、こんなかわいい反応するから。
もっと見たくなっちゃって、変なスイッチ入ったのかも」


「いじわる……っ!」


「いじわるでいいよ。
いま、花が愛しくてたまらない……」



私を優しくぎゅっと抱きしめる。

いつもの理央と違いすぎて体温も高くて違和感しかないはずなのに、そんな理央にドキドキしすぎているのも確かで……。



ヘタレだけどどんなものに対しても優しくて温かい理央が大好きだった。

でも、イタズラな笑みを浮かべて私に甘いいじわるをする理央も大好きだなっていま、心の底から感じているんだ。