「何かあった?」



花が俺の顔を覗き込む。

その瞳は真っ直ぐで澄んでいて綺麗で、俺を心配してくれているように見える。



何かあったわけではない。


ただ、俺のメンタルが弱すぎて改めて自分のダメさに気付かされているところ。




もう毎日のように自分のダメなところばかりを見つけ気分が下がり、を繰り返している気がする。






「大丈夫。
寝不足かな?
いろいろごめん!!」



両手を合わせて花に謝る。


もう気にしない。

気にしないことが1番だ。



いまの花の彼氏は俺なんだって誇るんだ。


振られたらその時はその時だ!

……なんて思えるわけがない。




俺には複雑すぎて難題だ……。