「いたっ。 …何すんだよ。」 秀太はこういう場面で 重いでしょ、荷物持ってあげるよ みたいな感じにはならないんだよね。 少女漫画に出てくる王子さまからは程遠い。 ってか 秀太が王子さま・・・ないない ありえなかった。 秀太が痛がって首筋を抑えているのは無視して 「そうだ、もう秀太ママ帰ってきてるかな?」 秀太の顔を窺いながら聞いてみる。 「…なんで。」 「いや、久しぶりに秀太ママのご飯食べたいなーと思って。」