『レン、あの…。』
『キヨはいま誰が好きやの?』

言葉を遮られる。
レンと2人きり。
今までにない重い空気に
押し潰されそうだ。

『わからない…。
でも、今日レンが車取りに行ってる時
廊下で座り込んでる私に
偶然ツバサが声かけてくれた時思った。
ツバサのこと忘れられてなかったって。
そしたらどんどんツバサのことで
頭がいっぱいになって。
だから別れようって言ったの。
中途半端にレンと付き合いたくないから。』