髪の毛を乾かしながら
携帯を開く。

レンからのLINE。
心配かけてごめんと返す。

レンと別れよう。
そう思った。

レンの手を払いのけてしまったこと、
それはきっとツバサのことを思い出してしまったから。

忘れたと思ったのに
ちっとも忘れてなんかいなかった。

こんなんじゃ誰と付き合っても
ツバサのことを忘れることなんて
できない気がする。

なら私はどうすればいいんだろう。
ずっと誰も好きにならないまま
過ごしてくのかな。

それとも付き合った相手に
ツバサを重ねて見るのかな。