『どーだった?キヨ。』

自分たちの出番が終わると
すぐ医務室へ走り出したツバサが
戻ってきた。

ライブの途中、倒れた観客に目を向けると
キヨだった。
係員に支えられてるものの力なく倒れこむキヨを抱えて医務室に連れてったのは彼氏と思われる男だった。

『大丈夫そうだった。キヨ体力ねーのにこんな蒸し暑い中ライブなんて来るから。』

どこかホッとしたような
だけど寂しげなツバサ。