言ったら負けだとわかっているのに・・

『・・・好き』

「・・出よう」

彼は、また私の手を引いて、映画館を出た。

出たところでキョロキョロと辺りを見渡し、こっち、と言って足早に歩き出した。
またまた彼に引っ張られて歩きだす。

『どこ 行くのよ~』


し~ん。
返答無し。
ムシ。

こっいつ、年下のくせにぃ~!