お店を出て、通りを歩く。
マフラーを巻こうとしたけど歩きながらじゃ巻けなくて、
ちょっとだけ、立ち止まった。

私に気づかず彼はどんどんと行ってしまう。

ようやく巻いて、彼の元に走りだした。

『夏・・』
と、ようやくおいついて呼びかけようとしたとき

「夏樹!!」と女の子の声。
前から、ミニの白いワンピースを着た女の子が歩いて来る。

やだっ
カブった!