ここは、”福屋”という、とんこつラーメンのおいしいお店。

うーん、いい匂い。

「すいません、とんこつラーメンとチャーハン。あと・・」
小春さんは?と
聞くような目で私を見る。

『私も とんこつ』
と小さく言う。

「あと、とんこつラーメンもうひとつと、餃子ひとつください」

ほぼ満員の店内に、彼の声が響く。

なんだか、
本当に
カップルみたい。

もう少しだけ、この浮かれ気分を味わっていたい。