「あー腹減った」

『もう、お昼だね。何たべよっか。
 どんくらい、おなかすいた?』

「すげー腹減った」

と、彼はさわやかに笑う。

『じゃ、私のおすすめのお店、案内してあげましょう』

「はい、お願いします」

と、彼はまた、腕を緩めた。

今度はしっかりと私の顔をみていて、私のほうが思わず目をそらしてしまった。