「ごめん、待った?」

はぁ、はぁ、と彼の荒い息遣い。
私はクスっと笑って ううん、と首を横に振った。

『どこ、行こっか』

「兄ちゃんの子供、3歳の女の子のクリスマスプレゼント、一緒に選んでくれない?」

『いいよ。行こうっ!』

私たちは駅ビルに向かった。

街を歩く人々はカップルだらけ。
クリスマス間近だと、こうなるよね。