あれから大路君はあまりベタベタしてこなくなった。朝はまだ来るけど、抱き付く回数などは減ってきた。


「最近王子こないね?」


夕菜が言う。


「うん。最近ね、大人しいんだ。」


「良かった良かった!これで私の穂香は毎日、無事だ。」


「はは…」


今日は久しぶりに夕菜とお昼ご飯を食べてる。


「…王子もやっと穂香に自分は似合わないって気付いたか!」


「……そんな…私が不釣り合いなんだよ?それに大路君にはもっと素敵な女の子たくさんいるもん。夕菜ちゃんみたいな!」


「……絶対違う!私とあいつがお似合いなんてあり得ないっ!」


夕菜ちゃんは本当に大路君が嫌いみたいです。