嘘つき姫と真実の姫

「かしこまりました。」

そう言うと店長は私たちをVIP席に案内した。

「VIP席とか初めてー!」

めちゃくちゃ騒いでる私の妹。

「ママ早く食べよう?」

「ええそうね。食べましょう。みんなも好きなだけ食べてください。」

「花梨と梨花はなに食べるの?」

「これ!」

「梨花はこれ!」

「わかったわ。今頼みますからね。少し待ってなさい。」

私はそう言って梨花と花梨の頭を撫でた。

「祐輔くん。注文しといてくれない?私大洋見てるから」

「ああ。わかった。」