嘘つき姫と真実の姫

「ママ〜早く行くよ〜」

切り替えないとね

「ええ行きましょう」

せめて今だけは、この子達と過ごす時間だけは母でいなくちゃね。

それからリムジンに乗って店に着いた。

カランコロン

「いらっしゃいませ伊沢様」

私たちはここの常連だから名前を覚えてもらっているの

「こんばんは、店長。それともう伊沢じゃなくってよ。」

「失礼いたしました。御幸様席はどうなさいますか?」

「いつものでお願いします」