心の声


「……うん。そうだね」


キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン


「あっチャイム鳴っちゃったね!
そろそろ戻ろっか!

舞!!」


へ……?


今この人、舞って言った……?


「な、なんで私の名前……。
ていうか、よ、呼び捨て……」


モテモテの彼が、こんなに地味で目立たない私のこと知ってるはずないのに。

あっでも一応同じクラスか。


んー……でもなぁ……。


「えっ、多分君のこと知らない人この学校にいないんじゃない??
それと、呼び捨ては親近感湧くじゃん?
だから呼び捨て」


え、、、え、、、、

どういうこと。


えっ……



私ってそんなにブス……!?!?



「なぁ、今さ、ブスだからみんな知ってるのかな、みたいなこと考えた……?」


えっなんでわかるの……?

っていうかわかるってことは図星……!?


そりゃ、私すごいブスだけどさぁ……
ちょっとショック……かも……(泣)


「おーい、舞??
違うよ?
それと逆なんだけど……」


逆?

逆……?


「……よっぽど鈍感なのかな……それとも天然……?ボソ」


「へ??なんか言った?
ごめん、聞こえなかった」


「んーん!!
なんでもない!!

それより、俺は七瀬 優哉。
優哉でいいよ。
よろしくな!」


学校1のイケメンによろしくされちゃった……。

私どうなるんだろう。


まぁ、友達は1人くらいほしいし……いっか。



「うん!
優哉くん、よろしくねっ!!」



空に輝く太陽の光が、2人の姿を照らし出していた。────