ふぅ…


俺は教壇を背もたれに、その場に座り込んだ。


そして、握っていたケータイを、更に強く握りしめた。


なんか…いや、ダメだ、ダメだ!!


こんな風に思うのは、川上さんに失礼だよな。


うん。


俺は、頭をブンブンと振るとスッと立ち上がった。


そしてウーンと伸びをすると、


『よしっ!!』


ケータイをポケットに納めた。