『いや、すっげぇ嬉しいんだけどさぁ…』


ふぅっと息を吐いた翔馬は、チラっと俺を見た。


ん?


なんだ?


俺は翔馬を見つめながら首を傾げた。


『俺…カッコわるくねぇ?』


『はぁ?』


俺は素っ頓狂な声をあげた。


『俺さ、男のクセに姫…いや、如月にプロポーズされたんだぜ。しかも…』


『はい、ストップ。』


俺は翔馬の唇に人差し指をあてると、やれやれとばかりに首を振った。