『あっ!大和っ…』


『はいはい、俺は出て行くから…』


俺はソファーから立ち上がると、戸の前に立っている翔馬の側に歩み寄った。


『後は2人で話しろっ!!』


そしてポケットから鍵を取り出すと、すれ違い様に翔馬の肩をバシっと叩いた。


『大和…』


『ヤってもいいけど…ソファーは絶っ対汚すなよ。あと…』


『わかってる、ゴムだろ?』


『当たり前。』



俺はガチャと鍵を閉めると、フッと笑みを零しながら家庭科準備室を後にした。