はぁ…


俺は俯き、キュっと両拳を膝の上で握りしめる如月を見ながらため息をついた。


そしてフッと笑みを零すと、如月の頭をクシャっと撫でた。


『如月…たぶん翔馬は怒ってないから。』


『でも…』


顔をあげ、不安げに俺を見つめる如月にニコっと笑みを向けると、俺は首を横に振った。


『えっ?』


『だから、翔馬は…』


ガラっ!!


『大和ぉ~!!如月来てって…如月?』


『ほらな?』


『…。』


突然割り込んできた声を気にすることなく、俺は如月の頭を撫で続けた。


すると大きく目を見開いていた如月は俺から翔馬へと視線を移すと、その瞳からポロっと涙を零した。