あぁ…


幸せすぎる。


あたしは頬に触れている翔馬くんの手に重ねるように、自分の手を添えた。


“ありがとう”…って…


そしてニコっと満面の笑みを向けながら口を開いた。


『あたしは翔馬くんの喜ぶ顔が見れるだけで幸せなんだよっ。』


『えっ…』


翔馬くんは小さく声をあげると、一瞬、目を見開いた。


『そっかぁ…』


そして一変、ニコっと微笑むとギュッとあたしを抱きしめてくれた。