『はぁ?だってお前、翔馬と仲直り…』


『それじゃダメなのっ!!』


泣き腫れた、真っ赤な瞳を俺に向けながら、如月は俺から奪ったケータイをギュッと握りしめた。


『ダメ…って言ってもお前…』


う~ん…


俺はそんな如月を見つめながらふぅっと息を吐いた。


『なぁ、如月…』



そして頭を撫でながらニコっと笑みを向けた瞬間…


『先生ぇ~』


『あぁ?…って、』


突然、如月が俺に抱きついてきた。