まぁ…でも、コイツもコイツなりに頑張ってることだし…


今回ほどは俺が一肌脱いでやる、かな。


うんうん。


俺は泣き続ける如月を見下ろしながら、フッと笑みを零した。


『なぁ、如月…』


『先生ぇ…先生ぇ…あたし、どうしよう。』


はぁ…


ダメだ、こりゃ。


俺はガクっと肩を落とした。


コイツがこんな状態じゃ、話も何も進まねぇ。


こりゃ翔馬から折れてもらうしか…


俺はポケットからケータイを取り出した…


瞬間、


『だめぇ~!!』


『はぁ?…って、お前っ!!』


突然、叫び声をあげた如月は、俺からケータイを奪い取った。